一緒にいたくて男装執事になったのに~嫉妬と溺愛とまりません~【隣国編】


「えぇー!!願いごとまだできてないよぉー!!」

「あ?明日もまた来ればいーだろ?しょーもな」

魔法使いさんが呆れた顔で私を見下ろす。

いつも通りに戻ったのはいいけれど、相変わらず口が悪いんだからっ!

「流れ星は今流れてるんだよっ?!魔法使いさんにはこのロマンがわからないの?!わからずやっ!意地悪っ!!」


口を尖らせて魔法使いさんに文句を言っていると、突然私の顔を覗き込むように腰をかがませる魔法使いさん。

いつの間にか私の目の前には綺麗な顔があって、食い入るように見つめてくる。

「うえっ……な、なに?!」

突然のことに驚き、思わず身構えてしまう。

な、なによ?!?悪口に怒ったの!?!
アル様に習った護身術を披露する時が……来た?!

なんて思っていると、顔を近付けていた彼が「……女みてぇ」と、低く呟きドキッとする。