「わぁぁー!!大変だっ!!お願い事しなくちゃっ!!」
「は?お、おいっ!てめぇ……」
魔法使いさんが何か言っているけれど、ハッキリ言ってそれどころじゃない。
流れ星に願い事をするために、慌てて走り出す。
「流れ星ー!!まってぇぇぇぇええぇ!!王様サンタさんに会いたいのぉ〜っ!!」
「ちっ……何言ってんのアイツ。まじで頭おかしいんじゃねぇの?」
そんな意地悪な声なんて聞こえない私は、流れ星を必死に追いかける。
───走り出した私の後ろで、彼が一人で呟いていたことを私は知らない。
「綺麗、ねぇ……。この国で赤眼をそんな風に言うやつはいねぇーんだよ……」
過去を思い出し、一人黄昏れる。
だけれど、目の前にはアホ丸出しで流れ星を追いかけるリオの後ろ姿。
それを見つめて、諦めたように小さく笑う。
「はっ、本当に頭のおかしい友達を持っちまったわ……流れ星に願い事ってなんだよ……まじでバカなんじゃねぇーの」
彼は文句を言いながらも、小さく笑ったまま、リオの元にそっと歩みを進める。
その顔は、いつもよりイキイキと輝いているのだった。



