ちぇ~、また無視されちゃった。
無視されてしまった私は、渋々またオーロラ色に光るこの街の景色に目を向ける。
静かな夜の塔の上で、二人の間には静かな空気と気持ちのいい夜風だけがそよそよと吹いていた。
はぁ〜……気持ちいいなぁ〜……。
ギル様にもこの綺麗な夜景見せたかったなぁー、それとも他の部屋から見てたりするのかなー?
ギル様のことを考えていると、突如沈黙を破ったのは魔法使いさんだった。
「……お前は、この赤眼が怖くねぇーのかよ……」
急に口を開いたと思ったら、よく分からないことを聞いてくる魔法使いさんに振り返る。
私にはその言葉の意味がわからなくて、キョトンと彼を見上げる。
「え?なんで?」
「なんでって……」
私から視線を逸らすと気まずそうに、また黙ってしまった。
今夜の魔法使いさんは、すーぐ黙っちゃう。
私は彼の言った言葉を考えてみるけれど、こんなに綺麗なレッドアイの瞳が怖いってなんでだろう?全然意味がわからない。
ラズベリーみたいで美味しそうだけど?
なんて考えていると、夜中でも月の光を浴びて赤くキラリと光るルビーの指輪が目に入った。
赤い光は綺麗だと再確認させるように輝いていた。



