腑に落ちない返事をする魔法使いさん。
なんだか、魔法使いさんは自分の凄さが分かっていないみたい。こんなにも街を綺麗に彩る光、国のみんなが喜ばないわけがない。
私は胸を張って言える。
「僕には幸せの魔法に見えるけどねっ!見てよ!この綺麗なライトアップ!」
塔のギリギリまで再び向かうと、手を広げた。
「この綺麗な夜景をちゃんと見てっ!幸せが広がってるじゃんっ!」
魔法使いさんは伏せていた瞳を開けて、チラリと私の後ろの夜景に視線を送るけれど、相変わらずの無表情のまま。
「いつもと変わんねぇーよ」
なんて、冷たく言い放つ魔法使いさん。
むぅー……なんで伝わんないの?
感情のよく分からない顔で、ノリの悪いことを言う魔法使いさんは、自分のすごさを全然理解してくれない。



