一緒にいたくて男装執事になったのに~嫉妬と溺愛とまりません~【隣国編】


そして、開いた扉の向こうに広がるのは、夕日とメルティアーナの街並み。

「……すてき……!!」

その景色をすぐに気に入り、塔の端ギリギリまで駆け寄る。


王宮をぐるりとする城壁よりも高いこの塔は、城壁で働く騎士さんたちも見渡せる。

そして、なんと言っても街の様子を一望出来る。


最初にこの国に来た時の船着場の方向には、どこまでも広がる海と地平線が広がっている。
夕日の光を浴びる海が、オレンジ色にキラキラと輝いていた。

「すっごい素敵!!!!」

こんな絶景なかなか見れないと思う。


景色を見ながら塔の端から端まで歩いてみようと歩き始めた時……

人影を見つける。

「ここにも人が来たりするんだ……警備とかかな……?」