一緒にいたくて男装執事になったのに~嫉妬と溺愛とまりません~【隣国編】


ギル様がいなくなって夕暮れの日差しが差し込んでくる部屋で、ぼんやりとソファに寝転んでいた。

夕日で照らされた部屋が、明るいオレンジから濃ゆいオレンジ色になる様子をただただ眺める。

どれぐらい時間が過ぎただろうか……
…………つまんない。

暇すぎてガバッとソファから立ち上がり、オレンジに染まる部屋をぐるりと見渡した。

けれど、暇を潰せそうなものは何もない……。

部屋にある大きな窓に近寄り、外を眺めてみるも、綺麗な美しい庭園しか見えない。


そうなのだ。

この王宮はこんなにも高い場所にあると言うのに城壁に囲まれていて庭園しか見えない……。

庭園があんなにも素晴らしく飾られていた理由が今ならわかる。


街が見えればまだ少しは楽しくなれるのに……なにかないの……?
暇で死んじゃうよぉ…………。


結局何も無くて暇すぎてぼんやりと、暫く窓から綺麗な庭園を眺めているとある物が目に入る。

この王宮の両端に、城壁よりも高さのある立派な塔があるのだ。

そこで私は楽しそうな事を思いつく。