イッツ・ア・マジックショータイム!~変人マジシャンの華麗なる謎解き~

なんだかパッとしないなぁ、なんて思ってごめんお母さん。

でも、なんなら山田太郎よりも多そうな名前だと思う。

いや、山田太郎って実際に会ったことないよな。

佐藤仲間なら何人か知ってるけど。

そんなことをぼんやり考えながら、僕は教室ドアの前に立っていた。

教室から聞こえてくるのは、クラスメイトたちの話し声。

新しい学校の、新しいクラス。

そして、今日から始まる新しい生活。

転校なんて初めてだから、さすがに少し緊張する。

そう思っていると、

「入っていいぞー」

教室の中から先生の声がした。

「はい」

短く返事をして、ドアに手をかける。

ガラッ、と扉を開けた。

一斉にこちらを向く視線。

その瞬間、ばくばくと心臓が速くなった。

先生が教壇の横から僕を見て、

「じゃあ、自己紹介してもらおうか」

と言う。