交流会の終わりが近づいていた。
凪沙はポケットに手を入れる。
指先に、何かが触れた。
そうだ。
今日持ってきていた。
海で拾ったシーグラス。
淡い色をした、小さな欠片。
凪沙はそれを取り出した。
「樹くん」
「ん?」
「これ、あげる」
樹は目を丸くした。
「俺に?」
「うん」
「いいの?」
「いいよ。海で拾ったの」
凪沙は笑った。
「綺麗でしょ?」
樹は手のひらに乗せたシーグラスを、じっと見つめた。
海を知らない自分の手の中に、海から来たものがある。
「……綺麗」
「大事にしてね」
「うん」
樹は、小さく頷いた。
そのとき二人は知らなかった。
その小さなシーグラスが、何年もの間、二人をつなぐことになるなんて。
凪沙はポケットに手を入れる。
指先に、何かが触れた。
そうだ。
今日持ってきていた。
海で拾ったシーグラス。
淡い色をした、小さな欠片。
凪沙はそれを取り出した。
「樹くん」
「ん?」
「これ、あげる」
樹は目を丸くした。
「俺に?」
「うん」
「いいの?」
「いいよ。海で拾ったの」
凪沙は笑った。
「綺麗でしょ?」
樹は手のひらに乗せたシーグラスを、じっと見つめた。
海を知らない自分の手の中に、海から来たものがある。
「……綺麗」
「大事にしてね」
「うん」
樹は、小さく頷いた。
そのとき二人は知らなかった。
その小さなシーグラスが、何年もの間、二人をつなぐことになるなんて。

