高校三年生になり、進路について本格的に考える時期になった。
凪沙は、佐賀関の介護施設について調べながら、卒業後に介護の仕事へ進むための準備をしていた。
樹も、大学へ進学してパソコンやプログラム、鉄の分野を学び、将来は日鉄で正社員として働くことを目指していた。
そして、二人それぞれの三者面談の日がやってきた。
*
先に行われたのは、凪沙の三者面談だった。
教室には、凪沙と担任の先生、そして竜樹が座っていた。
「凪沙さんは、卒業後は介護の仕事を希望しているんですね」
「はい」
凪沙は緊張しながら頷いた。
「佐賀関の施設で働きたいと思っています」
「高校二年生の頃から、施設についていろいろ調べていたそうですね」
「はい。介護の仕事について調べたり、どんな施設があるのか見たりしてました」
竜樹も隣で頷く。
「家でも、よう調べよったな」
「うん」
先生は資料を確認しながら話した。
「では、希望する施設や、必要な資格について、これから具体的に考えていきましょう」
「はい」
凪沙はしっかり返事をした。
竜樹が凪沙を見る。
「凪沙がやりたいことなら、お父さんも応援するけんな」
「ありがとう、お父さん」
凪沙は少し安心したように笑った。
*
そして数日後。
今度は樹の三者面談の日だった。
教室には、樹と担任の先生、そして碧が座っていた。
「樹くんは、大学への進学を希望しているんですね」
「はい」
「将来は日鉄で、パソコンやプログラムを使う仕事をしたい、と」
「そうです」
樹は自分の考えていることを、一つずつ先生に話した。
「大学でパソコン関係のことを勉強して、鉄の分野についても学びたいです。それから、日鉄で正社員として働きたいです」
「なるほど」
先生は頷いた。
「高校卒業後すぐに就職するのではなく、大学で専門的に学んでから就職するということですね」
「はい」
碧は隣で静かに樹の話を聞いていた。
「大学卒業後に日鉄を目指すなら、今から大学や学部についてしっかり調べておくといいでしょう」
「分かりました」
樹は頷いた。
先生との話が一段落したところで、碧が口を開く。
「樹、前からお父さんにも相談しよったもんね」
「うん」
「日鉄で働きたいって」
「うん。竜樹さんみたいに、パソコンとか使う仕事がしたい」
碧は微笑んだ。
「自分でちゃんと将来のこと考えちょるんやね」
「うん」
「お母さんも応援するよ」
「ありがとう、お母さん」
面談が終わり、二人は教室を出た。
廊下を歩きながら、碧が樹に聞く。
「大学、どんなところに行きたいか、もう少し調べてみようか」
「うん。お父さんにもまた聞いてみる」
「そうやな」
樹は少し嬉しそうに笑った。
その日の夕方。
いつものように二人が顔を合わせると、凪沙が聞いた。
「樹、三者面談どうやった?」
「大学のこと、もっとちゃんと調べんといけんって言われた」
「私も施設のこと、もっと調べることになった」
「そっか」
二人は顔を見合わせた。
進む道は違っても、二人とも自分の未来に向かって歩き始めていた。
「お互い頑張ろうな」
樹が言う。
「うん」
凪沙も笑った。
高校三年生。
二人にとって、未来を決める大切な一年が始まっていた。
凪沙は、佐賀関の介護施設について調べながら、卒業後に介護の仕事へ進むための準備をしていた。
樹も、大学へ進学してパソコンやプログラム、鉄の分野を学び、将来は日鉄で正社員として働くことを目指していた。
そして、二人それぞれの三者面談の日がやってきた。
*
先に行われたのは、凪沙の三者面談だった。
教室には、凪沙と担任の先生、そして竜樹が座っていた。
「凪沙さんは、卒業後は介護の仕事を希望しているんですね」
「はい」
凪沙は緊張しながら頷いた。
「佐賀関の施設で働きたいと思っています」
「高校二年生の頃から、施設についていろいろ調べていたそうですね」
「はい。介護の仕事について調べたり、どんな施設があるのか見たりしてました」
竜樹も隣で頷く。
「家でも、よう調べよったな」
「うん」
先生は資料を確認しながら話した。
「では、希望する施設や、必要な資格について、これから具体的に考えていきましょう」
「はい」
凪沙はしっかり返事をした。
竜樹が凪沙を見る。
「凪沙がやりたいことなら、お父さんも応援するけんな」
「ありがとう、お父さん」
凪沙は少し安心したように笑った。
*
そして数日後。
今度は樹の三者面談の日だった。
教室には、樹と担任の先生、そして碧が座っていた。
「樹くんは、大学への進学を希望しているんですね」
「はい」
「将来は日鉄で、パソコンやプログラムを使う仕事をしたい、と」
「そうです」
樹は自分の考えていることを、一つずつ先生に話した。
「大学でパソコン関係のことを勉強して、鉄の分野についても学びたいです。それから、日鉄で正社員として働きたいです」
「なるほど」
先生は頷いた。
「高校卒業後すぐに就職するのではなく、大学で専門的に学んでから就職するということですね」
「はい」
碧は隣で静かに樹の話を聞いていた。
「大学卒業後に日鉄を目指すなら、今から大学や学部についてしっかり調べておくといいでしょう」
「分かりました」
樹は頷いた。
先生との話が一段落したところで、碧が口を開く。
「樹、前からお父さんにも相談しよったもんね」
「うん」
「日鉄で働きたいって」
「うん。竜樹さんみたいに、パソコンとか使う仕事がしたい」
碧は微笑んだ。
「自分でちゃんと将来のこと考えちょるんやね」
「うん」
「お母さんも応援するよ」
「ありがとう、お母さん」
面談が終わり、二人は教室を出た。
廊下を歩きながら、碧が樹に聞く。
「大学、どんなところに行きたいか、もう少し調べてみようか」
「うん。お父さんにもまた聞いてみる」
「そうやな」
樹は少し嬉しそうに笑った。
その日の夕方。
いつものように二人が顔を合わせると、凪沙が聞いた。
「樹、三者面談どうやった?」
「大学のこと、もっとちゃんと調べんといけんって言われた」
「私も施設のこと、もっと調べることになった」
「そっか」
二人は顔を見合わせた。
進む道は違っても、二人とも自分の未来に向かって歩き始めていた。
「お互い頑張ろうな」
樹が言う。
「うん」
凪沙も笑った。
高校三年生。
二人にとって、未来を決める大切な一年が始まっていた。

