電子の歌姫は今宵も言葉を紡ぐ【修正中】

「ここだよ〜!」

「⋯⋯⋯⋯え?」



紡くんが教えてくれたカラオケは、駅前のとても大きなビルの中にあるものだった。

そんなに外に出ない私でもわかるような、とても有名で大きなところ。

確か、ここは設備とかがしっかりしているから、料金が高いって聞いたことがあるような⋯⋯?

そんなところに、中学生だけで行ってもいいのかなっ⋯⋯。



「あれ、千星ちゃんどうしたの?」



私が不安に思っていると紡くんがその様子に気づいたのか、話しかけてくれた。



「ここ⋯⋯結構大きいところだし、私たちだけで、入っていいのかな、って⋯⋯」

「その心配ならいらないよ〜! なんと言っても、このビルの支配人が輝くんのお父さんだからね〜!」



そ、それ⋯⋯本当に心配いらないのかなっ⋯⋯?

お友だちの家族が経営しているって、ちょっと緊張しちゃうかも⋯⋯。

それに、何より怖いのは⋯⋯



「輝ー! 今日も広いとこか? 俺あのでっけぇとこのほうが歌いやすいんだよ」

「大丈夫。父さんに言ったらVIPルームを貸し切りにしてくれたから」