電子の歌姫は今宵も言葉を紡ぐ【修正中】

変じゃないって言ってくれたから、きっと大丈夫なんだとは思うけどっ⋯⋯。



「あれ、みんなもう来てたんだ」

「お前ら早すぎだろ⋯⋯⋯⋯っ、は⋯⋯?」



私たちが来た反対方向から輝くんと響希くんの声がした。

あっ、二人とも来たんだっ⋯⋯!

二人の方を向くと、そこには固まっている響希くんが立っていた。



「お、おま⋯⋯おまっ⋯⋯!」

「え、っと⋯⋯千星ちゃん、で合ってるかな⋯⋯?」

「そ、そうですっ⋯⋯!」



メガネと髪型だけでそんなに雰囲気が変わっちゃうのかなっ⋯⋯あはは。



「いちいち驚いていたら遊ぶ時間がなくなっちゃうじゃんか! ほら、みんな行くよ〜」



紡くんは言動がふわふわとしているし、見た目も少しだけ幼い感じだけど、誰よりも面倒見が良くてみんなのお母さん的存在であるということが最近わかった。

なんだか、紡くんには包容力があるんだよね⋯⋯。

それに、さっきみたいに困っている人がいるとすぐに気づいて助けてくれる。

クラスのみんなに好かれているのも、きっと紡くんが優しいからだろうなあ。



「それじゃあ、カラオケへれっつごー!」

「ご、ごー⋯⋯?」

「千星ちゃん、無理に紡のテンションに合わせなくても大丈夫だよ」

「朝からいちいちうるせぇなこいつ⋯⋯」

「千星⋯⋯朝から眼福だ⋯⋯」



それぞれ何か言っているけど、みんな楽しみなのは変わらないよねっ⋯⋯!

私たちは、今日の目的地に向かって歩き始めた。