電子の歌姫は今宵も言葉を紡ぐ【修正中】

ちなみに、月歌というのは叔母さんの名前だ。

お母さんはあっという間に私の髪の毛を結んでくれて、結び目に淡い水色のリボンまでつけてくれた。



「わあっ⋯⋯! ハーフアップだっ⋯⋯お母さん、本当にありがとうっ! 大好き!」

「お母さんも、千星のことが大好きよ。⋯⋯ほら、時間は大丈夫?」

「あっ、そうだ⋯⋯いってきます!」

「ふふっ。いってらっしゃい」



今日は⋯⋯メガネはかけなくてもいいよね。学校じゃないんだし⋯⋯。

そのままカバンを持って私は家を出た。

☆     ☆     ☆

えっと⋯⋯あ、まだ集合時間まで少しだけあるな⋯⋯。

そうだ、あそこのベンチにでも座って待っていようかな⋯⋯?



「___ねぇ、そこの君」

「⋯⋯」

「君だよ、黒色と青色の髪の」

「えっ⋯⋯?」



黒色と青色、って⋯⋯私くらいしかいないよね⋯⋯?

何か、私に用事でもあるのかな⋯⋯?

私に声をかけてきた人は、初めて見た人で、話したことも会ったこともない男の人だった。

急に声をかけられて驚いていると、その人はどんどん話しかけてきた。