電子の歌姫は今宵も言葉を紡ぐ

私は大丈夫だけど、二人は大丈夫なのかな⋯⋯? 風邪じゃなければいいんだけどっ⋯⋯。



「⋯⋯そういえば、お前らは千星のこと名前で呼んでねぇんだな」



響希さんが、輝先輩と伶衣先輩の方を向いてそう言った。

確かに⋯⋯輝先輩は音羽さんと呼んでいるし、伶衣先輩に至ってはね、ねいろ様⋯⋯って呼んでいるしっ⋯⋯あはは。



「僕たちはもう名前で呼び合ってるもんね〜」



な、なんでそんなに勝ち誇ったような顔をしているんだ
ろうっ⋯⋯。

名前で呼び合うと、友達の感じがより一層深まるからかな⋯⋯?



「え、えっと⋯⋯じゃあ、これからは千星ちゃんって呼んでもいい、かな⋯⋯? 僕のことは先輩を外して呼んでも大丈夫だよ」

「俺も、千星と呼んでもいいか⋯⋯? ねいろ様さえ良ければ、俺のこともぜひ名前で呼んでください」

「も、もちろんっ⋯⋯! これからも、よろしくお願いします⋯⋯輝くん、伶衣、くん⋯⋯?」



先輩なのに敬称を外して呼ぶのには少しだけ抵抗があったけど、本人たちがいいよって言ってくれているし、いいんだよね⋯⋯?