電子の歌姫は今宵も言葉を紡ぐ

「き、禁止っ⋯⋯!? そ、そんなの無理がありますってぇ⋯⋯っ」

「タメ口」



うっ⋯⋯厳しい⋯⋯。

厳しい響希先生の前で、私はとうとうタメ口を使ってみることにした。



「えっ、と⋯⋯響希、さん⋯⋯? よ、よろしく、ね⋯⋯っ」



ど、どうしよう⋯⋯タメ口を使ったのなんて、玲香以来だよっ⋯⋯!

みんな、変に思ってないかな⋯⋯?

恐る恐るみんなの反応を見るために頭を上げると、紡さんと響希さんが顔を赤らめながらそっぽを向いていた。
なんで顔を見ていないのに顔が赤いと気づいたかっていうのは⋯⋯。

⋯⋯二人が、耳まで赤くしていたから。



「紡さん、響希さんっ⋯⋯!? 二人とも、風邪、ですか⋯⋯?」

「⋯⋯音羽さん。二人のことはほっといてあげて」

「⋯⋯? はい⋯⋯」



輝先輩にポンッと肩に手を置かれて、謎だったけどとりあえず頷くことにした。



「⋯⋯コホンっ。ごめんね、千星ちゃん〜⋯⋯」

「ごめんね、音羽さん⋯⋯変なところ見せちゃって」



あ、あはは⋯⋯。