電子の歌姫は今宵も言葉を紡ぐ

輝くんのそんな声によって、その日は解散となった。

☆     ☆    ☆

それから数日経っても、頭にはねいろさんの歌声が焼き付いていた。

本当に、どうやって頼もうかな〜⋯⋯。

その日は珍しく学校に行っていた日だったけれど、授業が終わってすぐに図書室へ向かおうとしていた。


___その時だった。




「___♪」



音楽室から、綺麗で澄んだ歌声が聞こえたのは。

うちの学校は図書室へ向かうためには音楽室の横を通らなければいけなくて、大きい音を出していて、なおかつドアが少し開いていると近くで横切った人には音が聞こえてしまうような建物だ。

だから、誰かが歌っているということは、近くを通った僕にはすぐにわかってしまった。

こんな放課後に音楽室で歌っているなんて⋯⋯誰なんだろ⋯⋯?

その声にはどこか引き寄せられるような力があったのか、いつの間にか音楽室に入ってしまっていた。

あ⋯⋯あの子⋯⋯確か、僕の隣の席に座っている女の子だっけ。

名前は⋯⋯わかんないけど。