「それなら⋯⋯この人はどうだ?」
伶衣くんが出したスマホの画面には、とあるアカウントが映っていた。
アカウント名は、「ねいろ」。どうやら、バーチャルシンガーとして活動しているらしい。
「今話題のバーチャルシンガー、ねいろ。彼女は誕生日や血液型、年齢など声以外ほとんどすべてが明らかになっていない正体不明の歌い手だ。ねいろ様の歌声は、俺たちの曲にあっているのではないかと、俺は思っている。みんなも、一度聞いてみてくれ」
いつもは無口な伶衣くんが早口で言い出したものだから、僕たちは呆気にとられていた。
響希くん以外の二人が。
「こいつ、推しのことになると早口のオタクに変わるんだよ⋯⋯いつもはちゃんとした優等生なのにな」
あ、なるほど⋯⋯。この人が、伶衣くんの推しっていうことか。
推しという存在ができたことのない僕はそれがどんな気持ちかはわからなかったけど、伶衣くんがそのねいろという歌い手に夢中になっていることだけはわかった。
伶衣くんが、投稿されている動画のうちの一つを開いて、再生ボタンを押した。
う、わ⋯⋯なにこれ⋯⋯。
歌声自体は透明感があふれる透き通るような聴き心地の良い歌声なのに、歌い方はどっしりと力強くて、そのギャップが歌に合っているし、言葉の発し方もうまい。
伶衣くんが出したスマホの画面には、とあるアカウントが映っていた。
アカウント名は、「ねいろ」。どうやら、バーチャルシンガーとして活動しているらしい。
「今話題のバーチャルシンガー、ねいろ。彼女は誕生日や血液型、年齢など声以外ほとんどすべてが明らかになっていない正体不明の歌い手だ。ねいろ様の歌声は、俺たちの曲にあっているのではないかと、俺は思っている。みんなも、一度聞いてみてくれ」
いつもは無口な伶衣くんが早口で言い出したものだから、僕たちは呆気にとられていた。
響希くん以外の二人が。
「こいつ、推しのことになると早口のオタクに変わるんだよ⋯⋯いつもはちゃんとした優等生なのにな」
あ、なるほど⋯⋯。この人が、伶衣くんの推しっていうことか。
推しという存在ができたことのない僕はそれがどんな気持ちかはわからなかったけど、伶衣くんがそのねいろという歌い手に夢中になっていることだけはわかった。
伶衣くんが、投稿されている動画のうちの一つを開いて、再生ボタンを押した。
う、わ⋯⋯なにこれ⋯⋯。
歌声自体は透明感があふれる透き通るような聴き心地の良い歌声なのに、歌い方はどっしりと力強くて、そのギャップが歌に合っているし、言葉の発し方もうまい。



