電子の歌姫は今宵も言葉を紡ぐ

この子⋯⋯休み時間もずっと一人なんだ⋯⋯誰かと一緒に喋ったりしないの? というか、友達いないの⋯⋯?

今考えればとても失礼なことだけど、そんな彼女⋯⋯千星ちゃんに、僕は強く興味を持った。

いつも授業では手を挙げないのに、成績がいいこと。話すことが苦手なこと。本を読んだり静かなことが趣味なこと。

千星ちゃんの周りから聞こえることから、千星ちゃんのことをどんどん知っていった。

でも、そんな千星ちゃんを観察する日々は、長くは続かなかった。

というのも、僕が学校を休み始めたから。

休んだ理由は、もう人間関係のいざこざに巻き込まれたくなかったから。特に、恋愛関係のものの。

小学校の頃から告白というものはされてきたけど、中学生になってからは今までの比じゃなかった。




「あの⋯⋯あたし! 今までずっと紡くんのことが⋯⋯好き、でした⋯⋯っ。あたしと、付き合ってください!」



よくもこんな大声で告白なんてできるよなあ、と思ってしまう。