電子の歌姫は今宵も言葉を紡ぐ

急に言われるなんて、こっちは聞いてないよ〜⋯⋯。



「⋯⋯そいつがねいろって⋯⋯本当なのか? 確証はついてるのかよ」

「うん、ついてるよ〜! 僕がねいろさんの声を聴き間違えるわけがないでしょ〜」

「響希、初対面の相手に向かってその口調は失礼だと思うぞ」

「あ、いらっしゃい。こいつらがちょっとうるさくてごめんね⋯⋯こっちのソファにでも座るかい?」



う⋯⋯一気に話しかけられて、脳がパンクしそうっ⋯⋯。

とりあえず、最後に話しかけてくれた金髪の人に言われた通り、放送室の右側に置かれていた大きなソファに座らせてもらうことにした。



「千星ちゃん⋯⋯なんでそんなに縮こまってるの?」

「ぁ、えっ、と⋯⋯私のことは⋯⋯⋯⋯そ、そうっ! 空気! 空気と思っていただいていいので⋯⋯!!」

「いや、今から千星ちゃんの話を始めるんだけど⋯⋯」



今の私は、ソファの端っこにちょこんと座って、ずっとうつむいているような状態だ。