なんで生徒手帳を落とすっていうことが考えられなかったの、私ぃ⋯⋯!
過去の自分を悔やみながら、とりあえず今ある問題を片付けようと紡さんの目を見ようとしたはいいものの⋯⋯やっぱり無理でした。
「もし、みんなに千星ちゃんがねいろっていうこと、バラされたくなかったら⋯⋯」
そう言って、だんだんと私に近づいてくる紡さん。
ちょ、ちょっと⋯⋯! こんなに距離が近いのは聞いていませんっ⋯⋯!
今の私たちの体制は、紡さんが私の手首を掴んで紡さんの方に引き寄せようとしている感じ。
お兄ちゃんに抱きつかれたことはあるけど、やっぱり家族だからか異性でも意識したことはなかった。
でも、相手は昨日初めて会ったクラスメイトの男の子。
不覚にもドキドキしてしまった。
「⋯⋯僕たちが作った曲を、歌うこと。いいな?」
耳元でそう囁かれて、耳元の周りがくすぐったくなってしまう。
「ひゃ、ひゃい⋯⋯」
紡さんの声にはどこか圧が含まれていて、私はもう首を縦に振ることしかできなかった。
紡さんの言っていた通り、私の逃げ場など最初から一つも残っていなかったのだ。
彼の言葉を、改めて痛感した。
過去の自分を悔やみながら、とりあえず今ある問題を片付けようと紡さんの目を見ようとしたはいいものの⋯⋯やっぱり無理でした。
「もし、みんなに千星ちゃんがねいろっていうこと、バラされたくなかったら⋯⋯」
そう言って、だんだんと私に近づいてくる紡さん。
ちょ、ちょっと⋯⋯! こんなに距離が近いのは聞いていませんっ⋯⋯!
今の私たちの体制は、紡さんが私の手首を掴んで紡さんの方に引き寄せようとしている感じ。
お兄ちゃんに抱きつかれたことはあるけど、やっぱり家族だからか異性でも意識したことはなかった。
でも、相手は昨日初めて会ったクラスメイトの男の子。
不覚にもドキドキしてしまった。
「⋯⋯僕たちが作った曲を、歌うこと。いいな?」
耳元でそう囁かれて、耳元の周りがくすぐったくなってしまう。
「ひゃ、ひゃい⋯⋯」
紡さんの声にはどこか圧が含まれていて、私はもう首を縦に振ることしかできなかった。
紡さんの言っていた通り、私の逃げ場など最初から一つも残っていなかったのだ。
彼の言葉を、改めて痛感した。



