世界で一番大切な親友へ

そんなやり取りをしながら、二人は手際よくカバンに教科書を詰め込んでいく


高校2年生になってから、クラス替えで運よくまた同じクラスになれた時は、教室の真ん中で飛び上がって喜んだ


周りの新しいクラスメイトたちに少し驚かれたけれど、小学校からの歴史がある二人にとって、隣にいるのが当たり前という感覚は、何よりも心地よいものだった


校舎を出ると、空はすでに薄い茜色に染まり始めていた。


初夏の少し湿った風が、二人のセーラー服の襟を優しく揺らす


通学路にある、いつもの古びた踏切を渡りながら、美優はふと乃愛の歩幅が少し狭くなっていることに気がついた


「乃愛、最近ちょっと歩くの遅くない? もしかしてダイエット中とか?」


「えっ? あ、ううん、そんなことないよ。ただ……最近、ちょっと景色を見るのが楽しくて。ゆっくり歩きたい気分なだけ」