世界で一番大切な親友へ

「ありがとう」と言うのは、美優のほうだった


人見知りで、最初は友達を作るのが苦手だった美優の心を、その優しい笑顔で開いてくれたのは、紛れもなく乃愛だったのだから


「これからも、ずっと一緒だよ。おばあちゃんになってもね」


「うん。ずっと、ずっと一緒」


二人は小指を絡め合って、小さな約束を交わした。


その指の冷たさに、美優が違和感を覚えることはなかった


これから二人に待ち受ける、あまりにも残酷で、短い時間の始まりを、この時の美優は知る由もなかった。