世界で一番大切な親友へ

夕日が完全に沈み、空が深い群青色へと移り変わる時間帯。


公園の街灯がぽつり、ぽつりと灯り始め、二人の影を地面に長く伸ばしていく


「ねえ、美優」


「んー?」


「もしね、もしもの話なんだけど」


乃愛は自分の膝の上で両手をぎゅっと握りしめながら、静かに言葉を紡ぎ出した


「もし、私が明日から急に学校に来なくなったら、美優はどうする?」


「はあ? 何それ。ずる休み? そんなの、乃愛の家まで乗り込んでいって、無理やりベッドから引きずり出すに決まってるじゃん」


美優は冗談めかして笑いながら、乃愛の肩をぽんと叩いた


「だよね。美優なら、きっとそうしてくれるよね」


乃愛は少しだけ安心したように笑った。


けれど、その笑顔の裏側で、乃愛がどれほどの恐怖と戦っていたのか