二度目の恋は、彼の幸せを見届けるだけ。


 七星ちゃんが出ていって、流伊が言う。

「傷つけちゃったよな」

「…」

七星ちゃんの傷ついた顔を見て、胸が締め付けられたのと同時に嬉しい、と感じてしまった。

流伊がわたしのために恋人を、手放してくれた。

そう思うと、嬉しい、と感じてしまう。

「わたしも、最低だよ」

「え、?」

「今、嬉しいの。七星ちゃんの傷ついた顔、見たのに。」

「…俺さ、」

「うん、」

「やっぱり優奈のこと、好きだ。七星と歩いてても、優奈との思い出ばっか出てきて。」

「…」

嬉しい。さっきの黒くてどろどろしてた何かが消えていく感じがする。

「だから、優奈が良ければ、俺と復縁してほしい」

「…」

わたしが待ち望んでいた言葉。

「無理、だよな。何かごめんな」

「わたしで良ければっ!」

「え、?」

「わたしで良かったら、復縁、しませんか、?」

「!まじで、?」

「うんっ」

流伊が立ち上がったかと思ったら、強く、抱きしめてきた。

「あ〜、これ。」

「ん?」

「この、優奈抱きしめたときの感覚っていうかを思い出した」

「ふふ、思い出してくれた?」

「うん、思い出した。」

そう言って、微笑んでくれる流伊。

会えて、良かったな。

この前まで、神様のこと好きじゃなかったけど、今は大好き。

本当にありがとう。