慧とひまりが、2人でいる頃。



~佐奈&玲央~

「玲央くんしか好きにならないって思うから、これから好きになってもらえるように頑張るね!」



「ありがとう。俺も第一印象入ってるよ! 2人いるんだけど、一番気になるのは佐奈ちゃんだよ!」



「本当?」



「うん! 俺も誘うから」



「うん!」





~翔&美愛~

「第一印象に入ってるので、誘いました! 聞いてもいいかな? 第一印象」



「第一印象は、翔くんと柊人くんだよ」



「入ってるの? 俺が?」



「うん。これからもたくさんしゃべりたいです!」



「もちろん!」





~王子&すみれ~

「3人気になるんだけど、そのなかにすみれちゃんがいるから、誘いました」



「そう。それは嬉しい」



「気になる人とかいる?」



「うん。柊人くんだよ。柊人くんが気になってなかったら誘わないでしょ? 今は、奈々波ちゃんと喋ってるけどね……」





~奈々波&柊人~

「慧くんが行っちゃったから、話してくれてるんだよね? ごめんね」



「第一印象だから」



「え?」



「奈々波ちゃんが第一印象だから喋りたかった……じゃ、だめかな?」



「全然いいよ! ありがとう……嬉しい!」






~颯真&環奈&優羽梨~

「ごめんね、颯真くん。環奈ちゃん誘ってたのに……」



「全然ダイジョブだよ! みんな第一印象とかいる?」



「私は柊人くんと王子くんだよ。でも、颯真くんが誘ってくれて嬉しかったすごく」



「私は颯真くんだよ。王子くんもいるけど、颯真くんと一緒に喋れてうれしい」



「優羽梨ちゃん、ありがとう。夜、誘ってもいいかな? 環奈ちゃん!」



「え、わ、私?」



「うん。環奈ちゃんと喋りたい! あ、優羽梨ちゃんとも喋りたいから、今は優羽梨ちゃんと喋ってもいいかな? 夜、環奈ちゃんを誘います!」



「うん。いいよ! じゃあ、私はあっちに行ってくるね! 頑張って! 優羽梨ちゃん!」



静かな海風がぴたりと止み、張り詰めた緊張感がテラスを支配した。



予定外の特例ルールが発表された瞬間、14人の表情から一斉に余裕が消え去る。



穏やかだったはずの4泊5日の恋物語は、ここから誰にも止められない嵐へと飲み込まれていく。