通りすがりの俺様



 その後、一鷹といるときに、家族で食事に行く途中の藤間一家と出会った。

 その節は、と藤間の母が頭を下げてくれる。

「血迷ってしまいまして、申し訳ありませんでした。
 すぐに私たちの企みに気づかれるとは、あなたはほんとうに凄い方です」

 いや、冷静に考えてみてください。
 すぐにわかることですよ。

「いずるさんが当主になられると言うのなら、我々は支持いたします」

「いやあの~、うちの父は四男なんで――」

「いえ、今回の生前分与。
 うちみたいな遠縁まで分与がありました。

 長男次男とかそういうの関係なく、将来を見据えて、見込みのあるものを探されているのではないかと思います」

 私たちはいずるさんに付いていきますっ、と言われる。

 ついて来なくていいですよっ?
 私がおじさまたちに殺されますっ、と食えない長男次男三男たちをいずるは思い浮かべる。