それ以上のことをいずるは語らなかったが、一鷹は特に追求してはこなかった。
ただ、これだけは言っておかねば、という顔でいずるを見る。
「俺が欲しいのはお前だけだから」
「え……」
「お前に付随してくるそのお宝とやらはいらないから。
欲しいのはお前だけだから。
絶対、覚えとけ」
いや……。
なんでそんななんのてらいもなく真正面から見つめてくるのですか。
視線をそらしたのに、そらせないではないですかっ。
「勝手にお宝ついて来たら、投げ捨てるから」
「……投げ捨てるのはやめてあげてください」
ちょっと迷って、いずるは言った。
「実はそれ、おじいちゃんの遺産なんです。
いや、死んではいないんですけど。
生前分与というか」
一鷹はストップ、というように手を突き出したが、いずるの唇に触れるぎりぎりのところで止める。
一鷹は周囲を窺い、
「ここ、声が反響する。
もっと人のいないところでしゃべれ」
と言う。
「あ、はい」
「今日、お前のうちに行っていいか」
「駄目です」
「……今の流れでか」
「駄目です」
ただ、これだけは言っておかねば、という顔でいずるを見る。
「俺が欲しいのはお前だけだから」
「え……」
「お前に付随してくるそのお宝とやらはいらないから。
欲しいのはお前だけだから。
絶対、覚えとけ」
いや……。
なんでそんななんのてらいもなく真正面から見つめてくるのですか。
視線をそらしたのに、そらせないではないですかっ。
「勝手にお宝ついて来たら、投げ捨てるから」
「……投げ捨てるのはやめてあげてください」
ちょっと迷って、いずるは言った。
「実はそれ、おじいちゃんの遺産なんです。
いや、死んではいないんですけど。
生前分与というか」
一鷹はストップ、というように手を突き出したが、いずるの唇に触れるぎりぎりのところで止める。
一鷹は周囲を窺い、
「ここ、声が反響する。
もっと人のいないところでしゃべれ」
と言う。
「あ、はい」
「今日、お前のうちに行っていいか」
「駄目です」
「……今の流れでか」
「駄目です」



