ホテルの怖い話短編集

独り暮らしの家から持ち出してきたのは最小限の荷物だけ。
その分身軽に動き回ることができる。
ホテルに泊まっている間だって油断ならないから、その時必要なものだけを出してすぐに片づけるようにしている。
そう、今ここにアイツがやってきたときのことを考えての行動だった。
スマホを取り出して電源を入れてみると、見知らぬ番号から5分おきに着信があったことがわかった。
番号を変えても無駄だ。
アイツはすぐに俺の番号も居場所も突き止めて追いかけてくる。
なんでも、黒魔術とやらで当てているのだとか。