百文字怪奇短編集

 早朝の理科室。水の入ったフラスコと黒く塗ったカセットコンロ用ガスボンベを窓際に置く。焦点は計算済みだ。
 今日は期末テスト。ああ、楽しみだ。テストがじゃない。鉄壁のアリバイの中、理科室が爆発するのが、だ。

【解説】
 早朝の理科室で準備をする主人公。用意しているのは、水の入ったフラスコと、黒く塗ったカセットコンロ用ガスボンベ。
 水の入った容器を窓の近くに置くと、虫眼鏡と同じように、光を集めることがあります。焦点を計算し、その先にガスボンベを置けば、温度が上がって爆発するでしょう。主人公が「テスト中」という鉄壁のアリバイを作っているうちに。