「24対24……! ここを取った方が、県大会の頂点だ……!」
アリーナ全体が息を呑む中、サーブ権は愛原クラブに移っていた。
「いくぞ……! 絶対に落とすな!」
愛原クラブのサーバーが放ったボールは、ネットスレスレを通り、風を切るような強烈なジャンプサーブだった。
「――レシーブ!」
東中の選手が反応したが、ボールは激しく回転しながら、コートの外へと弾き飛ばされそうになった。
「あ……っ!」
絶体絶命の窮地。
誰もが「おしまいだ」と思ったその瞬間。
シュッ!!
床を蹴る乾いた音とともに、影のような小さな影が凄まじいスピードで走り抜けた、星坂乙葉。
彼女はコートの端ギリギリ、観客席のフェンスすれすれの場所まで全身を投げ出し、片手だけでボールの下に腕を滑り込ませた。
ドッ……!
ボールは乙葉の腕に弾かれ、天井高くへと綺麗に舞い上がる。
「繋いだ……!!」
「乙葉、ナイスぅぅーーっ!!」
ベンチからも、観客席からも、割れんばかりの大歓声が巻き起こった。
しかし、乙葉の身体は勢い余り、そのまま本部の机に激しく打ちつけられた。
「っ……!」
「乙葉っ!」
梨央奈が血相を変えて駆け寄ろうとしたが、乙葉はすぐに痛みをこらえて顔を上げ、きりっとした瞳で叫んだ。
「止まるな! 繋がって……ます……! 上げて、先輩!!」
その気迫に押された梨央奈が、跳ね上がったボールを素早くアタッカーの元へと送る。
「――任せて!」
梨央奈の瞳に、勝利への確信の光が宿る。
最高到達点へと跳び上がったアタッカーは、愛原クラブの3枚ブロックを完全に置き去りにし、渾身のスパイクを相手コートの床へと叩きつけた。
ドガァァァァンッ!!!
ビィィィーーーッ!!!!
試合終了を告げる、あまりにも長く、そして美しいホイッスルの音が体育館中に響き渡った。 26対24。
東中学校が、絶対王者「愛原クラブ」を下し、ついに県大会の頂点を掴み取った瞬間だった。
アリーナ全体が息を呑む中、サーブ権は愛原クラブに移っていた。
「いくぞ……! 絶対に落とすな!」
愛原クラブのサーバーが放ったボールは、ネットスレスレを通り、風を切るような強烈なジャンプサーブだった。
「――レシーブ!」
東中の選手が反応したが、ボールは激しく回転しながら、コートの外へと弾き飛ばされそうになった。
「あ……っ!」
絶体絶命の窮地。
誰もが「おしまいだ」と思ったその瞬間。
シュッ!!
床を蹴る乾いた音とともに、影のような小さな影が凄まじいスピードで走り抜けた、星坂乙葉。
彼女はコートの端ギリギリ、観客席のフェンスすれすれの場所まで全身を投げ出し、片手だけでボールの下に腕を滑り込ませた。
ドッ……!
ボールは乙葉の腕に弾かれ、天井高くへと綺麗に舞い上がる。
「繋いだ……!!」
「乙葉、ナイスぅぅーーっ!!」
ベンチからも、観客席からも、割れんばかりの大歓声が巻き起こった。
しかし、乙葉の身体は勢い余り、そのまま本部の机に激しく打ちつけられた。
「っ……!」
「乙葉っ!」
梨央奈が血相を変えて駆け寄ろうとしたが、乙葉はすぐに痛みをこらえて顔を上げ、きりっとした瞳で叫んだ。
「止まるな! 繋がって……ます……! 上げて、先輩!!」
その気迫に押された梨央奈が、跳ね上がったボールを素早くアタッカーの元へと送る。
「――任せて!」
梨央奈の瞳に、勝利への確信の光が宿る。
最高到達点へと跳び上がったアタッカーは、愛原クラブの3枚ブロックを完全に置き去りにし、渾身のスパイクを相手コートの床へと叩きつけた。
ドガァァァァンッ!!!
ビィィィーーーッ!!!!
試合終了を告げる、あまりにも長く、そして美しいホイッスルの音が体育館中に響き渡った。 26対24。
東中学校が、絶対王者「愛原クラブ」を下し、ついに県大会の頂点を掴み取った瞬間だった。



