放課後。夕飯の買い出しを頼まれた6人は、なぜかぞろぞろと地元のスーパーにいた。
「ねえねえ、今日の特売肉、こは姉の特製ハンバーグにする?」
カゴを持ったちはるが元気に振り返る。
「いいね、そうしようか。あ、ちはる、足元危ないからそっちの特売ワゴン寄るなよ」
「え? あ、っと!」
やっぱりバランスを崩しかけたちはるを、すかさず旭が腕を掴んで引き寄せる。
「……危なっかしいやつ」
「へへ、サンキュー、旭!」
相変わらず距離感がバグっている二人の後ろで、蒼は「俺も手伝うよ、こはる」と、こはるが手に取った野菜を自然に自分のカゴへと移していた。
「さすが蒼! いつも頼りになるよね。蒼が兄ちゃんで本当に良かった!」
「……おう」
“お兄ちゃん扱い”をされた蒼の肩が、わずかにガクリと落ちる。
その絶妙な敗北感を、パンコーナーの前からみはるが鋭く見抜いていた。
「おい、あのお人好し長男、また『お兄ちゃん枠』に綺麗に収まりやがったぞ」
「だな。見ててこっちが胃もたれしそうだ」
カートを押しながら、歩はみはるの分のお菓子をさりげなくカゴに放り込む。
「……ありがと、歩」
「ん。どういたしまして、みはる」
誰に対しても暴言を吐き、決して心を開かないみはるだが、なぜか歩の前でだけは素直なトーンに戻る。
二人は周りのラブコメムードには一切巻き込まれず、ただマイペースに買い出しの任務を遂行していくのだった。
「ねえねえ、今日の特売肉、こは姉の特製ハンバーグにする?」
カゴを持ったちはるが元気に振り返る。
「いいね、そうしようか。あ、ちはる、足元危ないからそっちの特売ワゴン寄るなよ」
「え? あ、っと!」
やっぱりバランスを崩しかけたちはるを、すかさず旭が腕を掴んで引き寄せる。
「……危なっかしいやつ」
「へへ、サンキュー、旭!」
相変わらず距離感がバグっている二人の後ろで、蒼は「俺も手伝うよ、こはる」と、こはるが手に取った野菜を自然に自分のカゴへと移していた。
「さすが蒼! いつも頼りになるよね。蒼が兄ちゃんで本当に良かった!」
「……おう」
“お兄ちゃん扱い”をされた蒼の肩が、わずかにガクリと落ちる。
その絶妙な敗北感を、パンコーナーの前からみはるが鋭く見抜いていた。
「おい、あのお人好し長男、また『お兄ちゃん枠』に綺麗に収まりやがったぞ」
「だな。見ててこっちが胃もたれしそうだ」
カートを押しながら、歩はみはるの分のお菓子をさりげなくカゴに放り込む。
「……ありがと、歩」
「ん。どういたしまして、みはる」
誰に対しても暴言を吐き、決して心を開かないみはるだが、なぜか歩の前でだけは素直なトーンに戻る。
二人は周りのラブコメムードには一切巻き込まれず、ただマイペースに買い出しの任務を遂行していくのだった。



