領収書の確認を終え、陽菜子はまだ少し火照った顔のまま営業部をあとにした。
経理部へ戻る途中。
「春宮さん。」
後ろから呼ばれ、陽菜子は振り返った。
「白石さん?」
白石は少し気まずそうに視線をそらす。
「……前は、すみませんでした。春宮さんに意地悪したこと。」
「え?」
「神崎さんのことで嫉妬してました。でも、あんなことしていい理由にはならないので。」
「白石さん……。」
「謝るのはこれで終わりですからね。」
そう言った白石は、すぐにいつもの強気な表情へ戻った。
「それより、神崎さんと付き合ったんですって?」
「あ……はい。」
「なのに、まだ手もつないでないとか。」
陽菜子の顔が赤くなる。
「な、なんでそれまで……。」
「営業部で広まってますよ。」
白石は呆れたようにため息をついた。
「そんな調子なら、私また神崎さんにアピールしちゃいますよ?」
「えっ!?」
「嫌なら、もう少しくらい恋人らしくしたらどうです?」
白石はにやりと笑う。
「神崎さん、春宮さんと話してるときだけ、びっくりするくらい顔が柔らかいんですから。」
「……そうなんですか?」
「本当に気づいてないんですね。」
白石は小さく笑った。
「せっかくそこまで好かれてるんだから、ちゃんと捕まえておいたほうがいいですよ。」
そう言い残し、白石は営業部へ戻っていった。
「……捕まえる。」
陽菜子は自分の手を見つめた。
そしてふと、神崎の大きな手を思い浮かべた。
経理部へ戻る途中。
「春宮さん。」
後ろから呼ばれ、陽菜子は振り返った。
「白石さん?」
白石は少し気まずそうに視線をそらす。
「……前は、すみませんでした。春宮さんに意地悪したこと。」
「え?」
「神崎さんのことで嫉妬してました。でも、あんなことしていい理由にはならないので。」
「白石さん……。」
「謝るのはこれで終わりですからね。」
そう言った白石は、すぐにいつもの強気な表情へ戻った。
「それより、神崎さんと付き合ったんですって?」
「あ……はい。」
「なのに、まだ手もつないでないとか。」
陽菜子の顔が赤くなる。
「な、なんでそれまで……。」
「営業部で広まってますよ。」
白石は呆れたようにため息をついた。
「そんな調子なら、私また神崎さんにアピールしちゃいますよ?」
「えっ!?」
「嫌なら、もう少しくらい恋人らしくしたらどうです?」
白石はにやりと笑う。
「神崎さん、春宮さんと話してるときだけ、びっくりするくらい顔が柔らかいんですから。」
「……そうなんですか?」
「本当に気づいてないんですね。」
白石は小さく笑った。
「せっかくそこまで好かれてるんだから、ちゃんと捕まえておいたほうがいいですよ。」
そう言い残し、白石は営業部へ戻っていった。
「……捕まえる。」
陽菜子は自分の手を見つめた。
そしてふと、神崎の大きな手を思い浮かべた。



