エリートではありません、非エリートです!!(誇) ~無能な落ちこぼれの私が、なぜかエリート男子集団に気に入られちゃいました!?~

どんなに自分に不利な環境になってしまったとしても、私はその環境を楽しみたい。

私はどこか秀でた部分があるわけじゃないから、この学園内ではたくさん苦労すると思うけど、それでもこの学園での生活を楽しみたいんだ。



「……宝井さんは、強いのね」

「……? 何がですか?」

「なんでもないわ。じゃあ、早速寮の部屋に案内するわね。明日から授業が始まる予定だから、今日は寮のメンバーたちと親睦を深めてちょうだいな」

「はい!」



ちょっとだけ迷子になりそうなことを不安に感じていたけど、理事長先生が案内してくれるなら大丈夫かなっ。



「それじゃあ、私のあとについてきてね」

「はーいっ」

☆     ☆     ☆

理事長室から移動して、十分ほどで寮棟と思われる場所に着いた。

なんだか、マンションみたいな場所だな……。

ほ、ほんとにここ、学校なのかな……だんだんホテルに見えてきた……あはは。



「ここね。私はまだ仕事が残っているから、もうここから離れなくちゃいけないけど……大丈夫かしら?」

「はい! 案内してくださって、本当にありがとうございました!」



理事長先生が案内してくれたから、私はここまでちゃんと来ることができた。

きっと私一人でここまで来なくちゃいけないってなったら、地図があったとしても絶対と言ってもいいくらいの確率で迷ってたと思うから、理事長先生には感謝してもしきれない。



「宝井さんがここで楽しい学園生活を送ることができるよう、私も祈っているわ。それじゃあね」



理事長室に戻っていく理事長先生を見送ってから、私は目の前にある寮の部屋のドアを見つめた。