その黒曜、あまりに気高く、あまりに最狂

「これを使って、これからのあなたの戦績と、私の言葉をすべて刻んでください。あなたを歓迎します」



手帳の重みとレイの言葉が胸に深く染み渡り、一ノ瀬がその手帳を宝物のように握りしめたその時、隣にいた颯太が少し真面目な顔で一ノ瀬に歩み寄った



「一ノ瀬、これから『黒曜』のルール、そのすべてを教えてあげる。……だけど、これは俺たちだけの秘密の規律だから、他の人には絶対に言うなよ?」



颯太のその言葉に、一ノ瀬はさらに背筋を伸ばし、力強く頷いた



「……分かりました、颯太さん。この命に代えても、黒曜のルールと総長の御言葉は、誰にも明かしません」



爆音を響かせて夜の闇へと走り出すレイと颯太の背中を追いかけながら、一ノ瀬は黒い手帳をポケットの奥深くにしまい、この人たちのために最狂の盾となることを誓った。