エリート社長の密かな純愛〜身籠り初夜から始まる極上な甘い罠〜



「ん……っ、ふ……」


鼻に抜ける甘い吐息とともに、強烈な熱が脳を揺らす。



ほんのわずかな量のはずなのに、社長の体温が混ざり合ったお酒は、恐ろしいほどの速さで私の全身を駆け巡っていった。




完全に頭がぼーっとして、視界が激しくぐにゃりと歪む。



地面が消えてしまったかのような感覚に襲われ、私は無意識に、目の前の唯一の支えである社長のジャケットの胸元をぎゅっと掴んだ。




全体重を預けるようにして、彼の逞しい胸にすがりつく。





────その瞬間、社長の身体がびくりと強張った。





「……っ、お前、それがどういう意味か分かってやってるのか?」


唇が離れた直後、耳元で聞こえた社長の声は、驚くほど低く、ひどく掠れていた。


いつもの余裕に満ちた笑みはどこにもない。



……鋭い肉食獣のような瞳が、じっと私を射抜いている。




「っあ、しゃ、ちょう……」


潤んだ瞳で彼を見上げ、縋るようにシーツを掴む指先にさらに力を込める。



その無防備で熱っぽい私の姿が、彼の残った理性を完全に削り取った。






「……お前のせいだからな。お前が……そんな無防備な姿を、俺に晒すから」


低い呟きと共に、どさりと大きな衝撃が走る。



気がつけば、私はソファーに押し倒され、社長の大きな体躯に完全に覆い被されていた。