あの子を闇に突き落とした私たちは、放課後の罪を半分ずつ分け合う。

スマホの画面が不気味に光ったのは、まだ誰もいない朝の教室だった。
いつもより少し早く登校した私、桐代 真衣(きりしろ まい)は、自分の席にカバンを置き、何気なくスマホを手に取った。
画面に表示されていたのは、見覚えのない奇妙なアカウントからの通知。 
『今日の午後7時に学校に来ないと呪う』 
「え……何これ。いたずら……?」
不気味な文面に背筋がすっと寒くなる。
その時、ガラガラと教室の扉が開いた。
「おはよ、真衣! 今日早いじゃん!」 
入ってきたのは、幼なじみの久杉 ハルト(くすぎ はると)だった。
いつも通りのまぶしい笑顔と、少しはねた髪。 
その明るい声を聞いた瞬間、心の中に広がっていたモヤモヤが一気に晴れていく気がした。
「あ、ハルト、おはよ。……ねえ、ちょっと変なメッセージが届いてさ」
「メッセージ? あ、もしかしてこれ?」
ハルトが苦笑いしながら自分のスマホの画面を見せてくる。
そこには、私のものと全く同じ文面が並んでいた。
「ハルトにも届いたの!?」
「うん。なんかクラスの他のやつらにも一斉に届いてるみたい。ほら、グループLINEでみんな大騒ぎしてるよ」
ハルトの言う通り、スマホを確認するとクラスの何人かが
「何これ、超怖いんだけど」
「嫌がらせ?」と次々にメッセージを書き込んでいた。
通知が届いていたのは、私とハルト、そして私の大好きな親友、日向 叶(ひむき かな)を含む、クラスのちょうど10人。
私たちはまだ知らなかった。
なぜ、この「10人」が選ばれたのか。
そして、このメッセージが、地獄のような夜の始まりを告げる合図だということを