……いつから凛を好きになったのかはわからない。
いつのまにか、だ。
本当に。
……俺も苦労するよな。
まぁ、凛はあんな性格だし、俺を好きになることはないだろう。
俺も、この気持ちを明かすことはない、と思う。
凛の弟・優は、俺の気持ちに気づいている。
何回か相談したことあるが、「姉ちゃんのことだから、おれの情報を頼りにしないほうがいいよ。姉ちゃんがときめくところ見たことないし。」って言っていた。
……凛は少女漫画とか読んだことはないだろうけど(お金問題で)『壁ドン』や『顎クイ』は「おぉ、壁ドンは逃げ道無くして腹に仕留めるってことね!…顎クイって、急所を触るの!?顎クイされてる女の子、かわいそう!!」って、バカ正直に感想返ってきそう。
元気な鈍感バカだ。
…さて、そろそろ行かないと。
階段を降りて、ガヤガヤしているリビングに入る。
「あぁぁ!!ゆーくん、一グラム塩が多い!」
「姉ちゃん、ピッタリだよ?ほら。」
「………ほら、今!一グラム増えた!」
「入れちゃったものはしょうがない。早くやるよー。」
「…はーい。」
「………おはよう。」
姉弟が仲良くしているところ悪いけど、早くしないと遅れるんだ。
「あー、兄ちゃんおはよう。ご飯できてるよ。」
「ありがとう、優。」
「えー?私も作ったんですよー?」

