「でねっ!あ、私ね、弟がいるの。…弟の名前は出しても大丈夫?」
遠慮がちな凛。
「大丈夫。」
「そっかぁ!よかった!嫌になったらすぐやめるからね?言ってね?」
「うん。」
凛には弟がいるのか.............。
凛に似て、絶対顔はいいだろう。
「弟ね、ゆーくんっていうんだけど、ま、さ、に!国宝級イケメンなの!」
「………そうなんだ。」
まぁ、そうだろうね。
「でね、ゆーくんは私と違って、学校でもモテモテで、人気者なんだ!」
………凛、すごいモテてるけど。
我が校の高嶺の花だからね、凛。
無自覚って怖い。
「しかも、ゆーくんは天才なの!頭が良くて、趣味が勉強って言う、天才!運動神経も良くて、かっこいいんだ!」
そこからも、「どこからそんなにでてくるの?」と思うくらい喋り続ける。
ブラコンなんだね。
まぁ、凛はお人好しだからそんな感じはするけど。
「…はっ!ごめん!私ばっかり喋っちゃって。」
「全然。面白いし。」
「桃〜!ありがとね!今日、一緒に帰ろうね!」
……子犬みたい。
「うん。」
初めて一緒に帰るな...と思いつつ、あたしは返事をした。

