「…兄ちゃんのところ行くの?」
「もちのろん。」
「姉ちゃんは遠慮というものがないのかな?」
「別にいいじゃん。若菜さんだって来て欲しいって言ってたし。」
「…まぁ、今日はしょうがないか。姉ちゃん、早く着替えて。早く。今すぐに。」
「もう〜。なんでそんな急かすの〜?」
「は?下着姿で寝ている人には、『服着て』って急かすに決まってるじゃん。あと、下着姿でうろうろしないで。」
パッと私の姿を見ると、ゆーくんの通り、下着姿だった。
「えー?だって、パジャマの分、洗濯物増えるじゃん。節約だよ?」
「…そう言っちゃうと納得するしかないんだけど。でも、お年頃のおれの気持ちも考えてくれる?」
「???」
「姉ちゃんのバカ、天然、鈍感!!」
「わ、私はバカじゃないし、天然でもないし、鈍感でもありませーん!!」
「いーや、バカ天然鈍感でーす。小学6年生っていう、ちょっといろんなことを知り始めた時期に姉の下着姿は辛いんですー!!」
「いろんなことってなに!?」
「はーい、そこが鈍感。…………まず兄ちゃんの気持ちに気づけてないだけ鈍感。」
ゆーくんが、ぼそぼそとなんか言う。
「んー?ゆーくん、最後なんて言った?」
「…もう、いいよ。明日からはちゃんと服来て寝てね?はいはい、早く支度するよー。」
「え、服という名の下着は着てるよー。」

