琥珀が脱衣所から出てきて、吹雪家のリビングにて。
「で、兄ちゃん、付き合ったの?」
優の一言で琥珀が止まる。
「…は?いやいや、無理だろ。」
「…………っは?じゃあ、あれはなんだったの!?」
「なんで裸で抱き合ってたの!!」と目で訴える優。
「いやぁ、あれは…………………なんだったんだろうな。」
「はあぁぁぁぁっ!?!?なにそれぇぇ!?!?」
誤魔化す琥珀と発狂した優の間に沈黙があらわれる。
「兄ちゃんありえない!!やっとくっついたと思ったのにぃぃぃぃ!!」
琥珀よりも優が悔しがる声がリビングに響く。
「あー、凛は『付き合う』の願念がないからな。しょうがない。」
「はぁっ!?兄ちゃんは悔しくないの!?」
「………悔しいに決まってる。」
「ほらな!?あー!!姉ちゃん、ありえない!!
ひどい!!この天然鈍感バカァァァァァァ!!!」
自分の姉の暴言(?)を吐きまくる優。
「お、落ち着けって、優。」
「………はぁ。こう考えてみると、姉ちゃんは元々そういう性格か。」
「そうだな。」
とりあえず優の一方的な話し合いは中断。
凛が服に着替え、髪を乾かして戻ってきた時。
ニコニコ微笑んでいたのを、見た二人は何にも言えない気持ちになった。

