今来たのは、波打新大。優の友達だ。
イケメンなうえにクラスのムードメーカーらしい。
……自分を貫き通す優の唯一の友達だ。
優と新大、凛と俺で話しながら学校に向かって行く。
「じゃあ、姉ちゃん兄ちゃん。いってらっしゃい。」
「ゆーくん、新大くん、いってらっしゃい!」
「いってら」
「「いってきまーす」」
小学校の中に入って行くのを二人で見送る。
「凛、行くよ。」
いつまでも手を振っている凛の手を取って連れて行く。
「ああぁぁぁぁ、ゆーくーん!」
…………優、凛のせいで、可哀想。
そのまま、ズンズン歩いて行くと「尊い!」とか「はわわわ!推しが!」、「きゃぁぁ!!」と言っている女の子達が増えてきた。
……………………あ。
「っ!ごご、ごめんな。」
繋いでいた手をパッと離す。
「………う、うん。だ、大丈夫だよ。」
恥ずい、凛の顔が見られない。
……でも、もうちょっと繋いでたかった。
なっ!ダメだ俺!気持ちを暴走させるな!
はぁぁ、ふぅぅ、と深呼吸する。
なんとか気持ちを落ち着かせた時。
つんつん、と俺の手に凛の指が当たった。
「………り、凛?」
凛はそっぽを向いていて、顔は見えない。

