「え、ちょっとまって!!隣町の大型スーパー、卵と鶏肉が安いよ!!」
「姉ちゃん、誰に『ちょっとまって!』って言ってるの?でも情報ありがとう。」
今は、朝6時。
朝来たチラシを見て叫んじゃったよ。
あ、私は音岐凛。中学2年生だよ!
運動が好きなんだ!
ひょこっと寝室から出てきたのは、弟のゆーくんこと、音岐優。小学校6年だよ!
イケメンなうえに趣味が情報収集っていう、秀才なんだ!
自慢の弟ですっ!
「ゆーくん、おはよー!!ねぇねぇ、今日は隣町のスーパーに、駅の向こうにある八百屋さんね!めっちゃ安いの!情報ありがとう!」
「ふっ、おれに任せなよー。」
毎日、1円でも安く食材を売っているお店をゆーくんが探して、私とハシゴしてまわっているんだ。
…なんでこんなことしているかというとね。
音岐家が超・ビンボーだから!!
昔、お父さんは、ちょっといいとこの会社に勤めていたらしいんだけど、倒産しちゃったんだって。
頑張って働いてくれているけど、お金があまり稼げなくて、今はこの状態。
でも私は家族が大好きだからいいもん!ビンボーで!
「あれ、姉ちゃん。朝ごはんは?」
「え?朝ごはんは……あっ。買うのやめたんだ!」
「姉ちゃん、なにやってんのー!?」
「だって、パンが半額になってるのなかったんだもん!!」

