無口な君は、誰よりも綺麗だった。

翌日の放課後。

私はいつもより少し早めに教室を出た。

まだ誰も来ていないかもしれない。

そう思いながら音楽室の扉を開けると――。

「園崎さん!」


「……!」

中には、もう高杉くんがいた。

「はやかったね!」


「え、えっと……。」

少し緊張しながら頭を下げる。


「こ、こんにちは。」


すると高杉くんは嬉しそうに笑った。

「改めて、これからよろしくね!」


「……お願いします。」

たったそれだけの会話なのに。

胸の奥が少しだけ温かくなる。