無口な君は、誰よりも綺麗だった。

中学の頃のこと、ずっと隠していたこと。

心配をかけてしまったこと。

「あのね、お姉ちゃん。
私……高校でまたバンド始めることにした。」


「……え?」

お姉ちゃんが目を丸くする。

数秒の沈黙。

そして。

みるみるうちに、その瞳が潤んだ。

「……ほんとに?詩、あなた……また人前で歌えるようになるの?」


「……うん。」


私は小さく頷く。


「頑張ってみる、ずっと心配かけてごめんね。」

すると。

お姉ちゃんは優しく笑った。

「謝らなくていいよ、詩がまた音楽を好きになってくれたことが、私は一番嬉しい。」


「応援してる。」


その言葉を聞いた瞬間。

胸の奥が温かくなる。

お姉ちゃんはずっと、私の味方だった。