無口な君は、誰よりも綺麗だった。

詩side

……正式に。

私はAstralのメンバーになった。

その事実が、まだ少し不思議だった。

今まで。

誰かと音を合わせることなんて、もう二度とないと思っていたから。

だけど。

今は違う。

「また明日も音楽室に行く。」

そう思えることが、少し嬉しかった。

お風呂から上がると、私はすぐにパソコンの前へ向かった。

画面には、作り途中の楽曲データ。

ヘッドホンを付けて、もう一度音を確認する。

(……止まらない、イメージがどんどん出てくる。)

ドラム。

キーボード。

ベース。

ギター。

四つの音が重なって、一つの曲になる。

(ここは……もう少しベースを強くした方がいい。)

(サビ前はドラムで盛り上げて……。)


(ラスサビではキーボードを…。)


気づけば時間を忘れていた。

その時だった。

「詩。」


「……!」

突然、頭からヘッドホンを外される。