無口な君は、誰よりも綺麗だった。

「だから。」

朝倉くんは優しく笑う。

「これから俺らと一緒に活動していこう?
奏が言った通り、ここはもう園崎の居場所だ。」


「……っ。」

私は三人の顔を順番に見る。

高杉くん。

白石さん。

朝倉くん。

誰も、私を責めない。

誰も、私を置いていかない。

ただ当たり前みたいに。

私をこの場所へ迎え入れてくれている。

(……居場所。)

その言葉を、今度は怖いと思わなかった。

むしろ。

ずっと欲しかったものだったのかもしれない。

温かい。

嬉しい。

胸の奥がいっぱいになる。

私は何度も涙を拭いながら、小さく頷いた。


「……みんな、ありがとう。」


その言葉は。


今まで誰にも言えなかった、本当の気持ちだった。


そして――。


私がもう一度、音楽と向き合うための。


最初の一歩になった。