無口な君は、誰よりも綺麗だった。

これで――終わり。

そう、自分に言い聞かせる。


(……だめ、泣いちゃだめ。)


最初から決めていた。


今日だけ。


学祭ライブが終わったら、私はまた一人に戻るって。


だから泣きたくない。


特にこの三人の前では。


私はぎゅっとギターケースを抱きしめ、小さく頭を下げた。

「じ、じゃあ……私はこれで。」


踵を返そうとした、その瞬間。


「待って!」


高杉くんの声が響く。


「……え?」


振り返ると、高杉くんが真っ直ぐ私を見つめていた。


「園崎さん、今後も一緒に活動していかない?」


「……っ。」


その一言に、胸が大きく揺れる。

そんなの、そんなの……。

(私だって、本当は。)

その瞬間、頭の中に忘れたはずの景色が蘇った。