無口な君は、誰よりも綺麗だった。

♪──。

ギターソロが、会場へ優しく響き渡る。

透き通る音色に、客席が再びざわめいた。

「アンコールきたーー!!」

「やった!」

「バラードだ!」

「この雰囲気好き!」

歓声が、自然と笑顔へ変わっていく。

私はそっと白石さんへ視線を送る。


「……!」


一瞬だけ驚いた表情。


だけど次の瞬間には、にこっと笑って頷いた。


優しいキーボードの音色が重なる。

その音を合図にするように。

朝倉くんのドラムが静かに入り。

高杉くんのベースが、曲を包み込む。

四人の音が、もう一度一つになる。

私はマイクへ近づいた。

大きく息を吸う。

今度は怖くない。

届けたい。

この四人で奏でる音を。

支えてくれた三人への感謝を。

そして。

今日、このステージで出会ってくれたみんなへ。

私は優しく微笑み――

想いを乗せて、歌い始めた。

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