無口な君は、誰よりも綺麗だった。

ステージへ向かおうとした、その時だった。

「あ……あの。」


三人が一斉に振り返る。

「どうしたの?」

高杉くんが優しく聞いてくれる。

私は鞄の中を少し探り、小さく口を開いた。

「私……目元にこのアイマスクを付けてもいいですか?」


そう言って取り出したのは、白い猫耳の付いたアイマスク。

目元だけが見えるタイプのものだった。

音楽と向き合う時は、眼鏡を外す。

だからせめて。

目元だけでも隠していたかった。

三人は少し驚いたように顔を見合わせる。

「……。」

「……。」

「……。」

(やっぱり、変かな。)

そう思った、その時。

高杉くんがにやっと笑った。

「そんなの園崎さんだけ、ずるい。」


「……え?」

次の瞬間。

三人はそれぞれ鞄をごそごそと探り始める。


「じゃーん!」


白石さんが取り出したのは、ピンク色の猫耳アイマスク。

「俺は黒。」

朝倉くんはシンプルな黒色。

そして高杉くんは青色のアイマスクを見せながら笑う。

「四人で付けたらいいじゃん!
その方が一体感あって、最高でしょ?」

「…………。」

私は思わず目を丸くした。

(な、なんで持ってるの……!?)