無口な君は、誰よりも綺麗だった。

「大丈夫だよ、詩ちゃん。
私たちいっぱい練習したもん!」


「だから絶対大丈夫!」

その温もりが、不思議と心を落ち着かせてくれる。

続いて朝倉くんも、いつもの落ち着いた声で言った。


「一緒に練習、頑張ったからな。
園崎となら、きっと成功する。」


短い言葉。

だけど、その一言が嬉しかった。


(……一人じゃない。)


気づけば、一人で抱え込むことしか知らなかった私の隣には。


いつも三人がいてくれる。


高杉くんが笑って言う。

「むしろ失敗したっていい、俺たち四人で演奏できることが、一番大事だから。」


「だから今日は――、思いっきり楽しもう。」


その言葉を聞いた瞬間。

胸の奥にあった不安が、ほんの少しだけ小さくなった。


「……はい。」


私はギターをぎゅっと抱きしめ、小さく頷いた。

(今日だけ、今日だけは……もう一度、音楽を信じてみよう。)