無口な君は、誰よりも綺麗だった。

「……学祭ライブまで、あと六日だぞ。」


ようやく絞り出した声は、自分でも驚くくらい弱々しかった。


この学校では、二組の軽音楽部バンドが活動している。


学祭では外野ステージでライブをするのが毎年の恒例行事。


そのステージに立つことを目標に、俺たちは毎日練習を重ねてきた。


なのに――。


あと六日という最悪のタイミングで、ギターボーカルがいなくなった。


「……どうすんだよ。」


舜が頭をかきながらため息をつく。


「代わりなんて、そう簡単に見つからないよ……。」


紗羅も困ったように呟いた。

重たい空気が流れる。


すると、何かを思い出したように紗羅が顔を上げた。